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「…あっ!!」
こういうことも少なくとも二日に一回はあって走るのは慣れているはずなのだが、今日はついてないらしく足がもつれて転んでしまった。
アスファルトにぶつけた膝が地味に痛いが今はそんなもの気にする暇はない。
足首にひやりと何かが触れる感覚がした。
これはヤバい
悪寒が足首から全身へ伝わって、真夏の40℃を超えた暑さだというのに私は鳥肌がたつのがわかった。
相手を見れば何ともグロテスクな容姿。
もはや人の姿をしてなくて、複数の霊が集まってできたのか顔や手足が沢山ありめちゃくちゃな場所についている。
表情はどれも苦痛に満ちていて憎しみの悲鳴をあげていた。
その憎しみの感情が自分にも伝わってきて気持ち悪くなってくる。
確かに今までいろんな幽霊に追いかけられてたけど、今回は今までにないくらいヤバいことはわかった。
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