終わった人生

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「ノイズ、肉眼で確認! レベル1と断定し…拘束する♪」 少し楽しんだような口調の男の人の声が上から聞こえたかと思えば、何か黒ものが私の前を通った。   ー♯! また音だ… さっきとはまた違う音で、鎖と鎖が当たるような音。 『アァ゛ァァアア゛ァーッ!!!!』 音に集中していたが霊の突然の悲痛な叫びに我にかえりまた霊の方を見ると、いつの間にか鎖に縛られていた。 その近くには鎖で縛った本人と思われる男の人が見える。でも彼は人間ではないことがわかった。 どう違うかと聞かれたら自分でもわからないが、とにかく何かが“違う”ことは確かなことだ。 彼は茶髪でびっくりするくらい白い肌をしていて、それを引き立てるような漆黒のコートを着ていた。 ここからでは日本人なのかそうでないかはわからない。 「響(キョウ)ー、拘束したぜぃ?」 こちらの様子に気づいていないのか、何かを使って誰かと連絡をとっているようだ。 よく聞こえないが部分的に何かの番号みたいなものが聞こえる。 「じゃ、よろしく~♪」 .
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