あなたへ

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あなたへ

あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら わたしは もっとちゃんとカバーをかけて神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたらわたしは あなたを抱きしめてキスをしてそしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたらわたしは その一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう 確かに いつも明日は やってくる。見過ごしたことも取り返せる。やりまちがったこともやり直す機会が いつでも与えられている。 「あなたを愛してる」と言うことはいつだってできるし、「何か手伝おうか?」と声をかけることもいつだってできる。 でも もしそれがわたしの勘違いで、今日で全てが終わるとしたら わたしは 今日どんなにあなたを愛しているか 伝えたい。 そして私達は 忘れないようにしたい 若い人にも 年老いた人にも 明日は誰にも約束されていないのだということを 愛する人を抱きしめるのは 今日が最後になるかもしれないことを 明日が来るのを待っているなら 今日でもいいはず もし明日が来ないとしたら あなたは今日を後悔するだろうから 微笑みや 抱擁や キスをするための ほんのちょっとの時間をどうして惜しんだのかと 忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことをどうして してあげられなかったのかと だから 今日あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう。そしてその人を愛していること、いつでも いつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう 「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を 伝える時を持とう そうすれば もし明日が来ないとしても あなたは今日を後悔しないだろうから・・・
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