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それは夏休み最後の日に起こった、俺にとっちゃ災難以外のなにものでもない事件。
事件なんて言いすぎだと思われるかもしれない。だが、やっぱりあの出会いは事件だったんだと思う。
そいつはいきなりやって来た。人間じゃない。もちろん、非日常をもたらしてくれるファンダジックな輩でもない。
それは、害虫という名の災難。バカという名の居候。
そいつはいきなりやって来た。小さな羽をはためかせ、ブーンブーンとやかましい音をたてて――
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