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あ~今日委員会があったから帰るの遅くなっちゃった。
私はいつも帰り道を走っていた。曲がり角を曲がった所でアタシは立ち止まった。
そこにはあの転校生がしゃがんでダンボールを見ていた。
彼はダンボールの中に手を入れた。
そして、その中から小さな仔犬を取り出した。
「お前も一人なんだね」
彼は仔犬に話し掛けた。その時の表情はとても悲しいものがあった。
「僕と一緒に暮らそうか」
そう言った彼は微笑んだ。
「ワン!」
仔犬は彼の言った言葉を知ってか知らずか元気な声をあげた。
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