転校生

8/9
前へ
/35ページ
次へ
「彼は永瀬慎二君。家庭の事情で一高(第一高等学校)から転校して来ました。では、永瀬君自己紹介をお願いします。」 「…………永瀬慎二です」 彼の挨拶は素っ気ないものだった。賑やかだった教室に沈黙が走った。 「あ、はい、それでは永瀬君の席は野々村さんの隣が空いていますね。野々村さん手をあげて下さい。」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

179人が本棚に入れています
本棚に追加