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友達から凄くうまいと聞かされたレストラン。彼もこの店に足を運ぶ事にした。
「あれだけ言うもんだからさぞかし味は確かなんだろうな。」彼はドアを開けて中に入った。
「誰もいないのか。おーい。」
すると中から声がした。「いらっしゃいませ。どうぞお座り下さい。今日はどうしますか。」
「これ下さい。」彼は人気メニューとかかれたとれたてステーキ赤ワイン仕立てを頼んだ。
数分後、例のステーキが来た。「なんだこれは。こんなものは今まで一度も食べた事はない。めちゃくちゃうまいじゃないか。」
「ありがとうございます。今回のお代は頂きませんので、その代わりに友達に紹介してあげて下さい。」
「なる程出来たばっかりで流行らせたいんだな。俺はラッキーだ。いっぱい紹介するよ。」
店を出たその晩、彼は紹介してくれた友達に感謝の電話をしてみた。
「あれっこの時間に出ないなんて珍しいな。まあいいか。他の友達に教えてあげなくちゃ。」彼は友達に店の紹介をした。
次の日、あの料理があまりにおいしかったので、彼はまた例のレストランに行く事にした。
しかし、彼は店から出てくる事は二度となかった。
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