読め!そして怒れ!

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いつも下から見下した目で学校の授業受けてた。『センセー』って呼ばれるヤツは必死に教科書を見ながら言葉を吐いてる。これじゃ、アンタの勉強会を皆で見守ってる様なモンだ。伝わらねー、そんなモン。黒板に対してチョークを持ったセンセーが必死に教科書と格闘してる。何も伝わらねぇ、そんなモン。そこまで俺らはバカじゃねぇ。偉そうに汗を振りまきながら論じてるピエロみたいなアンタに教わる事なんて何もねぇよ。『センセー』は授業が終わりを告げるチャイムが鳴り終わった時、授業終わりにこう言った。『やる気があるヤツいねーの!ここバカばっかりだな!』オメェ、何様だ…。生まれて始めて手を上げて答えてやった。『オメェがやってんのは授業じゃねぇよ。教科書の朗読だぁ。何も学ぶ事なんかねぇわ。』…一週間後、俺は3日停学になった。この罰は『センセー』に反論した罰か?それとも素行不良か?理由を告げられないまま罰を言い渡された。一体何の罰か解らないまま…。ただ言えるのは…俺達が『大人』って言われる頃には、若いヤツらに自信を持って言ってやりたい事がある。『俺らはヤリたい事の為に学んでた。なら全力でオマエらも答えてくれよ、教科書ににらめっこした言葉じゃなくな!』…外は冬空。俺は、まだ、ここで泣けない。
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