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「ふわぁ、眠い…」
ホームルームから大きなあくびをかく
一応空手部に入っているので朝練の為、早起きしないといけない
最もこれは、うちの顧問がただ生徒と一緒に遊びたいからなのだが…
「こらこら霧原君、そのあくびは私に対する挑戦かい?」
「うげ、先生…」
この人がその顧問でうちの担任、仲宮京子先生だ
インターハイで良いところまで行った女傑…なのだが、どうもお気楽で強そうなイメージは無い
「まあ、今日は許します。その代わり、今日の部活はパソコン室ね♪」
「はぁ…またですか?」
実は、空手部部員は俺だけなのだ
元々、仲宮先生が気まぐれで立てた部活で空手をやる気はあまり無かったらしい
そして、そんなことも知らずに入部した俺は
気が付けば仲宮先生と一緒にパソコン室で新作ゲームをやっていた…
「今朝は負けたけど、今度は負けないわよ…!」
「はぁ…」
順応していく自分が怖い…
まぁ、ゲームはかなり好きだし空手はおじさんの道場で出来るから問題はないはず
姉さんいるけど…
「聖、忘れ物だ」
「うわぁあぁぁ!?」
「?」
いきなり傍らに姉さんが…
「弁当、置いとくぞ?」
「あ、ありがとうございます…あれ?」
よく見てみる
「姉さん、なんでうちの制服なの…?」
「?、転校したからに決まってるだろ?」
いやいやいやいや!
姉さん、それはおかしくない!?
「姉さんの通っていた高校、かなり近いよね?」
「ああ、だが伯母さまに面倒を見ろと言われた以上は徹底した方が良いだろう?」
ま、マザァァァァ!!
あなたは、あなたはなんでそんなに旦那を愛しているんですか!?
あんなちょっと顔が良いだけの男のどこがイインデスカ!?
…まあ性格もいいけど
「昼は屋上に来い、昼食は一緒に食べるぞ?」
「はい…」
また一つ、安息の地が消滅した…
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