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「あぁ~!?ズルいズルい!!霧原君は昇龍コマンド禁止!!」
「はぁ、別にいいですけど…」
「ふん、昇龍の無い霧原君なんてただの…って、え!?ムキィ~!!何で負けるのよ~!!」
キレる仲宮先生
若干呆れ気味の俺
そして
「先生!私が仇をとります!!」
どっぷりハマってしまった姉さん…
「ここが空手部の活動場所よ!」
「…仲宮先生?私にはただパソコンが並んでいる様にしか見えないのですが…」
「そうよ?パソコン室だもの」
「パソコン室で一体どのような…?」
「まぁ見てなさい、スイッチオン!」
カチ!
「こ、これは?」
「ふっふっふ…これが我が空手部が誇る最高設備、巨大スクリーン&プレステ2よ!!」
「し、しかし一体この機械でどのような…」
「これを使うのよ」
「む、何やら空手に近い様な…」
「そう…この訓練はね、予想されるであろう相手の攻撃を回避するためのイメージトレーニングだったのよ!」
「す、素晴らしい!!何て合理的で斬新な…!」
この時俺は
あまりの展開の早さに思考が停止していた…
「いや、なかなか素晴らしい部活だった」
騙されてますよ姉さん…
「入部届けも出したし、これでしばらくはあのイメージトレーニングを続けられるな」
「姉さん、一応あのゲームうちにもあるけど…」
「そうなのか!?なら帰り次第トレーニングだ、いいか?」
「は、はい!」
言わなきゃ…良かった?
「なあ聖…」
「なに?」
不意に姉さんに呼ばれた
「手…」
「手?」
「な、何でもない!忘れろ!」
「?」
て?
「もういい!か、帰るぞ!」
「ちょっ、姉さん速い!」
早足で去っていく姉さん
でも何でだろう
今、姉さんの事
怖いって感じなかった…
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