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そして、少年はその相手を今後一切女性として見ることが出来なくなりました…
上段蹴り一閃
あれは女の子の蹴りじゃなかった…
「聖君、生きててくれてありがとう…」
おじさんがそう言ったのを今でも覚えている…
以来10年間
姉さんに蹴られても平気だからという理由だけで
組み手の相手になってしまった…
親父には
「聖、生命保険に入らないか…?」
とまで言われた
そんな人と一年間…
「も、もうおしまいだ…」
本気で泣きそうになる俺…
「嫌なのか?」
「滅相もございません!」
グスン…
「まあ、しばらく厄介になるがよろしくな」
「ハハハ…トンデモナイデスヨ…」
誰か…
代わって…
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「おお、こっちだ母さん!」
「あ、パパ~」
「いや~さみしかったよ!聖は連れてきてないのかい?」
「だって~、二人っきりがよかったんですもの、それに…」
「それに…?」
「ミコトちゃん、聖の面倒は絶対私が見るって聞かないんですもの♪」
「ははは!そうか!初孫の顔が見れるのも早そうだな!」
「でしょ~!?ミコトちゃん、ずいぶん前から聖の事が…」
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