1456人が本棚に入れています
本棚に追加
―…2人で酒を飲みながら
氏家を待った。
「…おそくねぇか?」
「おれ電話してみるよ」
翔吾はポケットから携帯を取り出し、
氏家に電話をかけた。
―…プルルルッ…
…静かな部屋に
2人しかいなかったから、
翔吾の電話の音も普通に聞こえた。
―…プルルッ…『はい』
「あ、氏家!お前いまどこ?」
『今 空き家向かってるとこ。
あと5分くらいで着くから』
「おっけい。ちゃんと来いよ?」
『分かってるってwじゃーなぁ』
電話を切ると、翔吾は
外を見ながら言った。
「やばい大雨だな…」
おれも外を眺めながら思った。
…由梨…今なにしてるかな…。
休みの日は由梨の家に
行かないでいいけど、
ここ数日、由梨の家に通うのが
日課になっていたから
なぜか そう思うようになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!