距離

24/30
前へ
/169ページ
次へ
「そーいえば大事な話あるって  いってたなぁ…なんだよ?  悪い話だったら聞かねぇぞ?w」 氏家は笑いながら おれと翔吾の前に座った。 「…お前さ、相原 由梨…  ってヤツ知ってるだろ?」 翔吾のその言葉に氏家は 「その質問…前にも  吉田に言われたけど…  知ってるよ…それがなに?」 と、おれをチラッと見て言った。 おれは我慢ができず、 翔吾以上にも唐突に聞いた。 「由梨と関係持ったって本当か?!」 「………」 その言葉に氏家は急に黙り込んだ。 …やべぇ。怒ったか?  翔吾は小声で おれに向かって「アホか」と ため息をついた。 …やっぱおれ、 こーゆう話し合いっつーのは… 慣れてねぇかもな。  あきらめかけたその時… 氏家はタバコを一本取り出しながら 言った。 「あぁ…あるよ」
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1456人が本棚に入れています
本棚に追加