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「烏と蝙蝠」
月夜の静寂(しじま)に映る影
ヒラヒラコウモリ飛び回る
一夜(ひとよ)の過ち一時(ひととき)の
戻れない片道切符
愛される事に疲れたら
翼を休め舐めあうの
ただその痛みに正しさを求め続けるの…
誰もいない誰か見てる
羞恥心、成れの果ては
快楽をこえた黒い
愛の盛り、身悶えるの
金切り声を上げた夜を
何も知らないあなたは言う
「愛してるずっと離れないわ…これからも一緒よ」
あなたの瞳、潤んだ先
別の誰かを見ている
烏は宝石を盗み続ける
はぎ取られ薄汚れても
気付かない…
偽りの美しさを身に纏い怪しく光る
煌びやかな嘴(くちばし)で愛を囁けば
そこは二人だけの秘密の楽園、毎夜現れは消える
蜘蛛の糸もがけばもがく程に、足を取られて
もう動けない![image=101132463.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/101132463.jpg?width=800&format=jpg)
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