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「五月」
期待はずれのどしゃぶりの雨
君はまた傘もささずに待ちぼうけ
天気予報は茜の空に
一筋の虹をかけた足早に
走り出す帰り道、明日は今日よりもっと
「いい日でありますように。」
それからどれくらい時が流れて、いつもの笑い顔でお帰り
他には何もいらないそれ以外は
絶え間ない輝きと夜が泣いてもそばにいて
緩やかに吹くそよ風つれて
君の髪なびかせてる春の匂い
膨らんだ蕾から薄紫の羽が
はばたけば、かすみ草
願うなら届かない星や夢より、そばにある手のひらの温もり
ありふれた不意に見つけたその幸せ
五月雨イタズラに降る雨と君が好き
冷たい頬に滴が落ちてずっとこのまま…
「いい日でありますように。」
それからどれくらい時が流れて、いつもの笑い顔でお帰り
他には何もいらないそれ以外は
絶え間ない輝きと夜が泣いてもそばにいて
そばにいて
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