彼の死

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ある日の授業終了後に、5分だけ彼から電話があった。 こんな事してるから…忘れられないんだよね。 内容はいわゆる…「奥さんの愚痴」 まぁ…奥さんの性格が悪いからどうにかしたいとかの相談(笑)。 まさか…あの電話が最後になるとは…。 その一時間後に彼の友達から電話があった。 だけど、授業中で取れなく着信3件 「なんの用事だろう…。」 かけ直してみたら、慌てた声で電話に出た。 「どうしたの、そんなに慌てて…(笑)」 「NAMIちゃん落ち着いて聞いてよ。」 「だから、どうしたの」「あいつが死んだんだよ」 「あいつって?」 「S(イニシャル)だよ。」 「冗談はよしてよ。授業始まる前まで話してたんだよ…(笑)」 「それが…冗談じゃない」 私は、何が起こったのか分からなかった… とにかく、頭は真っ白に…何が何なのか分かんない。 「…彼が死んだ…嘘だよ。絶対嘘…」 しかし、本当に彼は事故で死んでしまった。 一緒に乗っていた友達が話すには…。 対向車が急ブレーキをかけそれに追突した車のスピードに堪えれなかった急ブレーキかけた車が彼の車を直撃したらしい。 運悪い事に彼は直撃して即死だった…。 その翌日は彼の娘の誕生日…車の中には娘へのプレゼントがあった。 娘への誕生日プレゼントを買いに行った帰りに…有り得ない…。 あの5分間しか話してないのに…。 もう彼には会えないのね…。 私が死なない限り…。 たけど、私は彼が生きれなかった分も生きる。 対向車は一生許せない。・あっちが死ねば良かったのに…。 と思った私。 でも、相手も何が起こったのか混乱してるだろう…。 しかし、私の気持ちが簡単に許すわけない。 だけど、これも運命なのかな。 彼とは楽しい時間一杯過ごせた。 今まで有難う。 そして…さようなら。 貴方を忘れない。
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