1.本屋のバイト

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それは地元の友達、 “ハルミ”のお父さんだった。 “ハルミ” 小学校が同じで家も近所。 親同士の付き合いで家にも よく泊まりに行くほどだった。 ハルミとは小学校までが 同じ学校で中学からはお互い 違う私立の学校に行ったので それまでの付き合いだったけど たかが数年。家族も忘れてない。 レジに来たら挨拶しよう‥ ハルミのお父さんは 小説コーナーで本を物色していた。 黒のスーツに革の鞄。 いかにもサラリーマンの格好。 普段からメガネ👓をかけていて 真面目な雰囲気が伝わる。 私の中ではいつも科学者的な イメージがあるほど真面目な存在。 怒ると怖いタイプを想像する。 待つこと数分。 一冊の本を選びレジに向かって ゆっくり歩いて来た。
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