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それは地元の友達、
“ハルミ”のお父さんだった。
“ハルミ”
小学校が同じで家も近所。
親同士の付き合いで家にも
よく泊まりに行くほどだった。
ハルミとは小学校までが
同じ学校で中学からはお互い
違う私立の学校に行ったので
それまでの付き合いだったけど
たかが数年。家族も忘れてない。
レジに来たら挨拶しよう‥
ハルミのお父さんは
小説コーナーで本を物色していた。
黒のスーツに革の鞄。
いかにもサラリーマンの格好。
普段からメガネ👓をかけていて
真面目な雰囲気が伝わる。
私の中ではいつも科学者的な
イメージがあるほど真面目な存在。
怒ると怖いタイプを想像する。
待つこと数分。
一冊の本を選びレジに向かって
ゆっくり歩いて来た。
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