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深夜2時半
いつものファミレス
君は顔を上げず小さく呟いた
わかってた 予想してた
はずれることだけ願ってた
どこで崩れた二人のシナリオ
失われたGood Ending
時間が重くすぎていく
目の前はシャットアウト
ねぇお願いよ愛しい君よ
もう一度やり直したい
喉まで出かかった言葉を
飲み込み 目を伏せた
きっとあの子だろう
優しくてかわいい子ね
気付いてた 知らぬフリで
ただそれだけ愛しかった
この空気に耐えかねて
席を立とうとする君よ
わかりましたと呟いて
私のシナリオは終わり
ねぇお願いよ愛しい君よ
届かぬ場所へ行くのなら
約束してよもう二度と ここへ戻りはしないと
君が残したラストプレゼント
机の上の250円
にぎりしめて気付いたほのかな温もりはもう…
ねぇお願いよ愛しい君よ
幸せになってほしい
二人笑った愛しい日々が無駄にならないように
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