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『ところで君、新入生?だったら新しい武器ウチで買っててよ、安くしとくよ』
すると
『その子にはアレを造り直してくれないか』
と青年がヨロヨロとやってきた。
『アレ?』
キョトンとしていると真剣な眼差しで店の奥から真黒の槍を出してきた。
『握ってみて』
言われたまま握ってみると
………何も起きない。
『あのぅ』
おそるおそる顔を上げてみると
『やっとか、いいよ造ってあげる。その前に私はミレイ、ミレイ・ガトムだよ。少年は?』
『三鷹 明久です。よろしくお願いします』
『じゃ利き手を出して』
言われた通り右手を出すとパシッと両手で掴まれた。
「何事ですかー」と心の中で思っている事、一分
『ん、分かった、入学まででいいんだよね?』
『構わないが余計なオプションはカンベンな』
『はい、はい、分かってるって。出来上がったら彼処に入れとくからね』
『宜しく頼むよ、じゃあ行こうか』
とスタスタ歩いていく。
明久も
『ありがとうございます』
と言い店を後にした。
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