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神と魔神王
『ハァ~、なんで気になっちゃうのかしらね』
自分の家から直ぐ近くの明久の家へ向かう途中の岬。
昨日、明久が気を失って倒れたと聞いた時にはかなりビックリしたものだ。
本人が平気だと言ってはいたが、こちらに来て始めてばかりの体験をしている筈の明久をほおっておけない岬。
『そりゃあ、お母さんに頼まれてはいるけど…はぁ~』
溜め息が絶えない。
『たしか四階だったわね』
エレベーターに乗り四階に行く。
四階に着くと、
『イダタタダダ゛』
明久の悲鳴が聴こえてきた。
『明久っ』
思わずドアに手を掛ける。
不用心にも鍵は掛っていないようだ。
バタバタと部屋に入っていく。
やっぱり放っておかなければよかった
眼に涙が溜ってくる。
バンっとドアを開けると、いつも道理の1日が始まった。
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