つまらない

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「そぅいえば,アレどうしたっけ?」 「アレ…?」 ふいに鈴音が言った。 この子の言うことは,突拍子がない。 ゆりなは首を傾げた。 「あ-,アレだったら私の部屋にあるよ」 けれど,鈴果ならすぐにわかる。 似てるようで似てないようで やっぱり似てる2人。 双子だもんね。 「アレってなに➰?」 いつものより, ちょっとテンション高め。 「ぇっとねぇ」 「だめっ!!鈴果それは内緒っ」 ニヤリと笑って 口を開いた鈴果を, 鈴音が即座にさえぎった。 「鈴果,なになに?」 冗談っぽく大げさな動作で, 私は鈴果の口元に耳を近づける。
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