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「…わりぃ」
口元を抑えながら
頭突きをくらわせてきた
人物を睨みつけると,
気まずそうな顔と一緒に
謝罪の言葉が降ってきた。
無造作に伸びた
真っ黒な髪と,小麦色の肌が
スポーツマンっぽい感じで,
子供っぽい顔に,
目だけやけに落ち着いた色をしてた。
こんなやつクラスにいたっけ……??
「おい…,大丈夫か???」
ぼけーっして
そいつのこと眺めてたら,
気がつけば見つめてた瞳が
すぐ目の前にあった。
――――――!!!
あんまりびっくりして,
椅子に座ってたのも忘れて
一歩さがるろうとしたもんだから,
今度は思いっきり
机に背中をぶつけた。
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