深夜の自宅

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もし泥棒だとしたら、凶悪犯だったらどうしよう。もし凶悪犯だったらもしかすると母が殺されてしまうかも知れない。 しかし、下手に僕が出ていっても何もできず殺されてしまうかも知れない。 いや、何も泥棒に限ったことではない。幽霊が存在するのかも知れない。 という根拠もない空想が頭の中を駆け巡り、わけがわからなくなってしまいました。 でて行こうか。 行かないか。 でも、夢の中のように母に死んでほしくない。 母が死ぬくらいなら僕が死んだほうがマシだと考え、意を決しました。 僕がおもしろ半分で買った木製で本格的に作られたヌンチャクを持って、自分の部屋のドアを開けました。 僕は真面目でした。 ドアの外に出てからは、相手に悟られぬように忍び足で歩きました。最も幽霊相手にはあまり意味がないでしょうが。 リビングの前につきました。 音は依然として鳴り止みません。 僕は唾を飲み込んでヌンチャクを構えました。 そして、リビングのドアをそっと開きました。
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