深夜の自宅

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布団に入ったはいいけど、どうもまだ寝付けそうにないと思った僕は、近くに置いてあった漫画を手に取りました。その漫画とは、ホラー漫画で有名な「地獄先生ぬ~べ~」でした。 しばらく読んでいると、あっという間に一冊終わってしまいました。僕は一冊だけでは寝付けず、もう一冊読むことにしました。 頭の中がホラーでいっぱいになると、いい加減にまぶたが重くなり布団を深く被り、眠りました。 その日は夢を見ました。 僕の母親が事故で死んでしまう夢です。 僕の家は、両親が離婚していて今は母親のみと暮らしています。 その母親が、なかなか仕事から帰ってこずオドオドしながら待っていると、突然僕の携帯にメールが届きました。その内容は 「お前の親が死ぬ」 とだけ書いてありました。 夢なので、送り主などは分かりませんでした。すると、その後に電話が鳴りました。祖母からの電話でした。祖母は、非常に暗い声で喋りだしました。 「あのね・・・お母さんが交通事故で死んじゃったの」 僕は、衝撃のあまり一瞬時が止まったように思えました。 そして、悲しみで震えた声で、 「・・・嘘でしょ?」 と涙を流しながら聞きました。
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