出生

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オイラが住んでた所は、札幌の中心部から北東方向の郊外。当時はそれこそベットタウンではあったが、辺りは玉ねぎ畑が大半を占めていた。時々風にのせられて香る玉ねぎの香りを嗅ぎながら育ったと言っても過言ではない。 オイラはどういうワケか、2つ上の兄に可愛がられていた。後年母に聞いた話だが、オイラが生まれた日に父に連れられた兄が「〇〇(←オイラの名前)はどこにいるの~?」としきりに言ってたらしい。兄は祖父に可愛がられ、かたやオイラは祖母に可愛がられた。お互い初孫という事もあって、不公平なく可愛がられた。
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