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「我がジオン公国と友好な関係を築いていだだこうと、公皇の使節として、私ギレンが交渉に参った次第であります。」
「…」
「どうでしょう。我が国と同盟を。」
「…」
「…外が気になりますか。」
「…同盟を結べば、何もしないんだな。」
「さて、何か、とは。我々は親睦の為に送られただけですが。」
「くっ!」
「さぁ。」
「連邦政府に刃向かった所でいずれ潰されるだけだぞ。」
「刃向かう気などありませんよ。ただ同じコロニー同士仲良くしよう。そう公皇はお考えなのです。では、益々の御発展を祈ります。」
「議長!」
「…」
「心中、お察しします。」
「唐草の悪魔め!忌々しい!」
「ギレン閣下!お疲れ様です。」
「うむ、ではサイド3に戻るとしよう」
議事堂の噴水に整然と並べられた8機のザクが立ち上がり、ギレンを乗せたハイヤーの護衛をする。
ハイヤーはザクの速度に合わせるため、その速度は市民を威嚇するようだった。
先頭を行く若干外観の異なるザクは赤い眼を光らせて、悠然と進んでいく。
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