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「よし、命中。」
「78番配備まであと50」
「いそげ、まぐれは続かん!」
「敵戦艦、ビーム砲の再充填可能時間、来ます。」
「コロニー被弾、方向調整用バーナーが一機使用不能。」
「配置完了!いつでも撃てます。」
「まて、……今!」
再度ミサイルを発射した瞬間、辺りは火球になる。
「ミサイルは、来るか!」
「電磁波で確認出来ません。」
「ミサイル一機、来ます!」
「撃て、落とせ!」
「コロニー衝突まで残り、5、4、3…」
「…爆発、しない…」
「遅延信管か!」
「コロニーは移動を続けている。アルバート、コロニーの横を全力で突っ切れ!ザクは距離を取って護衛を続けろ!」
「45678が帰ってきた!お前等勲章物だぜ!」
「無人機をだせ、こちらで遠距離操縦する」
「了解!」
コロニーに突き刺さったミサイルを遠距離から丁寧に外す。
無人機のカメラ目線から行っているとはいえ、その操縦技術は驚くべきものだ。
「外れた。このまま移動する。」
「隊長、そろそろ帰還していただかなければ、いくら高機動とはいえザクⅠでは追い付けなくなります。」
「分かった。」
スバルは自機を進めながらテンポよく作業を続ける。
「よし、これぐらいか!」
適度に距離を取り、無人機を撤退させる。
無論、自機も操作しながら。
「多分不発弾だったんだろう。安全の為に爆破する。無人機の操作を引き継げ。」
「了解」
慣れた手つきでレールガンで照準をとる。
サーチなど効かない。
放たれた光の矢はその細いミサイルを貫いた。
瞬間、圧倒的な爆発が起こる。
「プルトニウム型か、随分と旧式の、高威力な物を。」
「戦略核か。…あんな物食らったらひとたまりもなかったな。」
「限界点まで残り150、ダスト地帯を抜けます。」
「旧暦からたまったダストも、得てして味方する事も有るものだ。」
「方向調整用のバーナーが機能しません。このままでは、どこに落ちるか…」
「落ちれば良い。ご苦労、帰還してくれ。」
「キシリア様…了解!これより帰還します。予備機1、2、3アルバートの護衛任務に付け。」
「了解」
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