試作機

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「なかなか良い画が撮れた。感謝する。」 「お見苦しい限りで。…良いものですね。一度思い切り動かしてみたいものです。」 「次世代の主力兵器になる。そう信じているよ。ああ、そうだ。スバル君、近衛隊としてパイロット候補生にならないか。」 「テストパイロットですか?」 「近い将来きっと必要になる。今からでも早すぎはしまい。」 「はぁ。」 「何、テストというよりは教習を受けるだけだ。そうすれば、配備された時にいち早く運用出来る。」 「…お受けします。」 「そうか。良かった。何、テストパイロットとしての活動は週に1日しかとらない。後は普通に近衛隊隊員として活動してくれ。」 「了解であります。」 「うむ…。」 フレーム構造の機体は運搬用の箱に収まっている。 耳の奥にはまだ先程の駆動音が残っていた。
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