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「スバル少佐、出撃お願いします。」
「了解。こちらスバル、出撃準備完了。」
「進路クリアー、システムオールグリーン、カタパルト準備完了。コントロールをそちらに移行します。」
「コントロール移行確認。出撃まで、5、4…、スバル、出る!」
スバルの駆る唐草のザクがMS搭載型戦艦一番鑑アルバートから排出される。
前線では既に戦闘が開始されているようだ。
「隊長、そろそろザクⅡに乗り換えた方がいいんじゃないですか?」
「調子いいですよザクⅡ。隊長ならS型とかR型とか支給されると思いますよ。」
「試作型とは言えそんな旧式、ザクⅡでも操作性は変わりませんよ。」
「スペック上では確かにザクⅡの方が上だが、この機体とでは大差はないよ。何より、大切な機体だしな。」
「そういう物ですかね?」
「そういう物だ。…そろそろ戦闘区域だ。行くぞ。」
宙空には多くの敵戦闘機がとんでいた。
「ソナー、敵母艦はどこにいる。」
「方角00.00、太陽を背にしてます。」
「厄介だな。戦艦の種類は、距離は。」
「敵、マゼラン級3、距離15」
「全機、射程内射線上まで移動する。戦域を横切る。ダストに気をつけろ。」
「了解」
スバルは左手にヒートサーベルを装備し、敵戦闘機を切り払う。
「隊長に続け、離れるな!」
僚機はマシンガンやクラッカーで弾幕をはる。移動に自由度の足りない戦闘機は、弾幕にひっかかる。
スバルの右手には160mm試作狙撃レールガンが装備されている。
「敵機射程内、援護頼んだぞ。」
「了解」
この狙撃銃は充填まで時間がかかる。
威力が高く、連射も聞くのだがちまちまと戦闘機を狙う事は出来ない。
「充填まであと6、5、4…」
空が光る
戦艦に向けられて放たれた光の矢は吸い込まれるように消え、敵戦艦は爆散した。
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