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「任務完了。続いて戦闘機の駆逐を行う。」
「了解。」
「隊長。」
「どうした。」
「我々の任務はコロニー制圧部隊の援護だと聞いています。」
「…」
「この付近のコロニー群はジオン公国に対して直接は反発していませんが…」
「…」
「しかも、コロニーに入って行ったのはロケットを二発積んだザクⅠが一個小隊だけです。我々ザクⅡ一個中隊が援護するとはおかしくありませんか。」
「…」
「キシリア様は何を…」
「これは!…この作戦は…キシリア様の御発案ではない。」
「…隊長は、この作戦の意図を…」
「黙れ!…極秘事項なんだ。」
「!まさか、あのロケットの砲弾は!」
「黙れといっている。味方に誤射されたくは無いだろう!任務を続ける。」
「…了解。策敵と駆逐の任務を続行します。」
「あぁー!」
「作戦行動中のザクⅠが出てきました。」
「あれの護衛をすればいいんだろ。」
「知らなかったんだ、知らなかったんだよぉ!」
「何だ?」
「知っていたら撃てるわけ無いだろうあんな物!」
「シーマ様、撤退です。お気を確かに!」
「私に触るな!…はぁはぁ……撤退する」
「そこのザク、援護しろ。」
「敵戦艦接近、数6、距離20、方位30.10」
「こんな時に…」
「全速力で来ます!」
「ただの策敵でも、さっきの戦艦の仇討ちってわけでも無さそうだな。」
スバルはレールガンを構える。
「だが、真っ直ぐ向かって来るならば、ただの的だ。」
充分に引きつけてから撃ったその銃弾はいともたやすく六隻の船団を打ちのめした。
「よくやった。帰還せよ!」
「キシリア様…」
「別働隊が来た。任務は終了だ。」
「了解。全機、アルバートに帰還せよ。2、3番機は護衛につく。ついて来い!」
「了解。」
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