詩集 第零号～総合～

歪んだ

浮遊感にやられて
疎外感に包まれて
僕はそれでも生きています
誰も傷つけず生きています

優しさを安売りし
裏切りで返されて
僕はそれでも笑っています
平気だよ慣れてるから大丈夫

強がっても
涙は流れるから
情けないよね
僕は本当に

目を凝らして見ていても
この世界は歪んでいる
何かにぐちゃぐちゃに
されたよに悲しい情景
目を凝らしてながめても
この世界は歪んだまま
人は傷つけ合うことで
自分を正当化してる

なんか寂しいよ
なんか切ないよ
僕一人じゃどうにもならないけど
僕にはそんな力なんかないけど

人びとは愛し合って
人びとは殺し合って
矛盾したまま生きています
当たり前の様に生きています

わかっていても
変わることなんてない
このバランスは
崩せないよ

どうしてみんな仲良くしないの
どうして痛いのに血を流すの
どうして好きなのに傷つけるの
どうして嫌いなだけで傷つけるの

目を凝らして見ていても
この世界は歪んでいる
何かに虐められている
昔の僕のようにほら
目を凝らしてながめても
このバランスは保たれて
沢山世界平和を唱っても
相変わらず人は死ぬよ

なんか悲しいよ
なんか苦しいよ
僕より辛い思いをしてる人は
沢山いるのに僕は情けないよ

独りでは無力と
諦めている自分の弱さと
辛くても生きる
頑張る人間の強さが
交錯して歪んだ