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事 故
ある日の午後。
俺はバイクに乗り、会社に向かっていた。
交差点の信号は青に変わり、俺は直進。
片側一車線の交互通行の道路だ。
対抗車線の先頭の車は右折の為に止まっている。
先程までの赤信号の為、対抗車線は、10台以上並んでいる。
俺はその横を逆方向に走っていた。
その時だった。
俺が来てるにも関わらず、対抗車線の1番後ろのタクシーが脇道に入る為に右折してきた。
俺はフルブレーキをかける。
と同時に、逃げ道を探す。
しかし、タクシーは見事に俺の進路を全て奪い、俺はぶつかるのを覚悟を決め、ブレーキをしながら、腕を踏ん張り、最後の希望を求めて、止まる事を祈った。
ガッ―――――――ン!!
その瞬間、俺の身体は宙に浮き、バイクから飛び出し、タクシーを越え、車道に叩き付けられた。
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