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「少女ってことは、その転校生は女子、なんだな?」  敬介も劣らず机に身を乗り出し、さも大切なことであるかのように一言呟いた。ああ、と。  絶対アホだ、こいつら。  そんな目で見てると充彦は「相変わらず、こういう話には興味がないんだな」と呆れたように言った。 「だって、たかが転校生だろう。今なにを期待するっていうんだ? そいつが来てみなければ分かんないだろう」 「相変わらずの現実主義だね。じゃあ、こんな話にも興味はないかな」 「別に現実主義とかじゃないさ。ただ不必要なものには期待しないってだけだ」  で、お前が話そうとしていたのはなんだよ、と続きを促す。 「実はね、聞いちゃったんだ」
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