同心っぽくない同心

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男の1人の拳を片手で受け止め、愁は右ストレートを顔面にお見舞いした。 鼻の骨が砕け、鼻血が宙を舞う。 仲間がやられたことに動揺した他の男の懐に入り、膝蹴りを続けて放つ。 手応えあり、みぞおちを的確に捉えた一撃だった。 刀を抜かないまま、愁は男たちの半数を再起不能の状態にした。 「終わりか?」 愁は息一つ荒くせず、不敵な笑みを見せた。 「くそったれ!」 残った3人は脇に差した刀を抜いた。
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