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「そうこなくちゃな。
刀抜けば少しはやれるだろ?」
愁は未だに刀を抜こうとはしない。
「なめてんのかてめえ!」
「殺っちまえ!!」
男たちが切りかかる。
愁はギリギリまで引きつけてそれをかわしていった。
それは男たちと愁とに大きな差があることを表していた。
汗だくになった男たちは早くもバテている。
「お前らつまんねえな。
田舎剣術と遊んでるほど暇じゃねえんだよ、俺は…」
「んだと!?」
「帰って酒飲みてえんだよ。
もう終わらせるぜ…!」
今度は愁が動いた。
男の1人に近付きながら鞘から刀を抜く。
抜き身になった愁の愛刀は風を切るように軽やかに男たちを襲う。
愁が刀を納めた瞬間男たちはその場に倒れた。
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