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そして彼は生き残った。
結局は他人の手を患うことになるのだが。
「生きたいと願うならついてきなさい。」
男に興味を持った愁は差し伸べられた手を握った。
男は山奥の一軒家に住んでいた。
職業は不詳だったが、わかっていたことはこの男が愁の剣の師匠となるのである。
体が回復した愁を待っていたのは男の特訓だった。
それは昼夜問わず行われた。
体は傷つき、内臓もボロボロになった。
それでも得られるものはあった…それは生きる糧。
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