堕落する者
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「出てこい!」 桐斗は怒りの剣幕で抜刀した。 上の方から高笑いがする。 「出てこいと言われて出てくる馬鹿が、どこにいるというのです。」 口調からしてかなり狡猾な男だった。 「黙れ! ならこちらから出向いて…」 桐斗が近づこうとするが、道を阻むように矢の雨が降り注ぐ。 それをかわすのがやっとだった。
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