堕落する者
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「ば、馬鹿な! いつの間に!?」 「あなたが薬師寺さんに夢中になっていたときに先回りさせてもらいました。 形勢逆転ですね。」 男の背後には揚羽がいた。 突然のことに驚いた男は後づさりする。 しかしそこは屋根の端、逃げ道はなかった。 やむなく飛び降りた男の目の前には待っていましたとばかりに桐斗が待ち受けていた。 男は袋の中のねずみとなった。
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