それはまるで蝶のように

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起きてみると休み時間になっていて、 何人か人が歩いている。 すると俺のほうに誰かが近寄ってきているのに気が付いた。 俺はメガネをかけ、それが誰なのか確認しようとした。 それは俺の横に置いてある日記の持ち主。 「あ、それ…」 持ち主はこっちを、いや日記を指差した。 「あぁ、これ??はい、どーぞ」 「あの、中身…見て??」 「ん??見てないけど??」 ちょっと見たけど、まぁ、日記見てないからいいよな。 「ぁ、あの~」 「なに??」 「あなた、私の友達ですか??」 「…はっ!?」 「あ!!すいません!!こんなにかっこいい方が私の友達なんかなわけないですよね!!」 顔を真っ赤にしてペコペコ頭を下げてる。 …なんかかわいいかも:笑 「ぷっ!!あはは!!」 「えっ!?」 「ははっ!!いやっ、『友達ですか』なんて聞いてくる人初めてだから」 「そ、そうですよね…」 「いいんじゃない??今から友達で」 「えっ??えぇぇ~!?」 「ぷっ!!あはは!!キミ面白いな!!あっ、名前何ていうの??」 「えっ!!あ、あげはです」 「あげはちゃんか!!可愛い名前だね。俺は佑介。よろしく。」 「あ、よろしくおねがいします。」 これが俺とあげはのちょっと変わった出会い。
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