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「なに…それ?」
僕は前姫の取り出した鏡の正体をきいた。
「記憶を吸い取る鏡…『memory・EATER』だ」
「いったい…何のために?」
悲しい顔になりながらレイが答える
「以前いやな思い出が増えすぎて気が触れてしまった『リンジュ』がいてね…だから使わなきゃならないって、最初に前姫が進言したの。」
「いやな…思い出?例えば?」
「あなたがさっき敵にやられたようなことよ」
「でも、別に僕は大丈夫だよ」
前姫が眉間に皺をよせながら答える。
「あんなことが…何回、何十回と重なったらどうなる?」
「それは…大変…かも」
「まあそうそう使うことはないさ。俺が守るよ」
その言葉はとても心強いものだった。
「ありがとう、前姫、レイちゃん」
僕はその心強い味方に感謝をした。
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