troubleⅢ

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「知ってるか?」 前姫はまるで見下すかのような声で言った。 「…なにをだ?」 「…………………………」 溜めが長い…まるであの名司会者の「み○もんた」の如く長い。 「女の子は感情的になりやすいのだよ」 僕はすぐさま答えた。 「僕は男だ」 だが、 「お前は今『女性』という名の呪縛に飲み込まれつつある」 !!! 初耳の情報だった。 確かに、最近の感情の変化はおかしいと思っていたが… そして僕は恐る恐る聞いた。 「いったい何故?」 「本来ならばリンジュは必ず女性がなるのだが、今回は何故かお前がリンジュになった。だからだ」 そこで話は途切れた。 「説明不足よ、前姫」 レイちゃんは明らかに説明不足なのに、それだけ言って面倒そうになっていた前姫に説明するよう促した。
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