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「かなり恥ずかしいセリフなのにサラッと言ったよね?どうやったの?」
僕の質問に首を右下に向けながら前姫と仕鬼が答えた。
「…ノーコメント」
「…ノーコメント」
そしてレイちゃんは何故か笑いをこらえているようで、両手を使って腹と口を一生懸命におさえていた。だがその口からはかすかにだが笑い声が聞こえてくる。
「く…くく‥ぷふっ」
一体何があったのだろうか…
「さあ、無駄話はここいらで止めておこう。実験は成功だ。魔力の訓練を始めよう」
「そうね、早くやっちゃいましょ」
話の方向を必死に変えようとする前姫と仕鬼…かなり一生懸命だ。
一体何故そこまでして隠そうとするのだろうか…
どうせこの2人に聞いたところで答えてくれそうにない。後で家に帰ったらレイちゃんに聞けばいいさ。きっと面白おかしく話してくれる。
「うん、じゃあ早速練習を開始しよう」
家に帰るのが楽しみだ。
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