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一時間後…
「はあ‥はあ…つ‥疲れた…」
「…レイ‥お前‥涼よりスタミナ無いぞ」
「涼はリンジュだから元々魔力あるけど、私は下級魔族の出だから魔力少ないの。しょうがないじゃない」
レイは冬にもかかわらず汗だくだった。
「ところで…なんで私より仕鬼は疲れてないの?おかしくない?」
仕鬼はその質問に対し微笑みながらこう返した。
「私はどうやら元から高いみたいなんです」
汗の一滴もたらしていなかった。
「確かに、拾ったときからこいつの魔力の大きさには驚かされてきたっけな」
前姫が言うのだ。きっと相当大きいのであろう。
「ところで、」
「ん?どうかした?仕鬼」
「涼さんが寝てしまってるんですが…」
「す~…す~」
「随分気持ちよさそうですね」
仕鬼はにっこりしながら頭を撫でた。
続いて前姫が寝ている涼の前にしゃがんで言った。
「やはり可愛いな…本当に男なのか?」
「前姫…危ないこと言うわね。ま、確かに女の私から見ても食べちゃいたいくらい可愛いのは事実だしね…ん?まさか性転魔法が使われてたってことはないわよね?」
「「……」」
一瞬空気が固まり、次に前姫が口を開いた。
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