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午後4時
「う…う~ん‥眠い‥ベッド気持ちいいし、二度寝し‥す~」
ペシッ
「痛い、寝てる人のおでこ叩かないで」
「人ん家で二度寝すんな」
「あ~ここ前姫の家か…なら二度寝…す~す~」
あまりにも起きない涼に腹を立てる前姫。
「まあ…計画の意味も込めて」
むにゅっ
がばっ
「ひあっ!胸はダメ…!!」
いきなり起き上がった涼により、前姫の唇が塞がれた。
「なっ!!」
「お前はいつからホモサピエンスになった~!!」
「言葉の使い方まちがっぶはっ!!」
とっさのことで、左からくる涼のビンタを回避できず、前姫はそれをもろにくらった。
ドックン、ドックン
「はあ…はあ…僕はホモサピエンスじゃないからな‥でも‥なんで鼓動が速くなって‥」
「あいも変わらず言葉の使い方を間違ってるが、恋いじゃないのか?」
いつの間にか、ビンタで倒れていたはずの前姫の顔は涼の前にあった。
ドックンドックン
「ち‥ちち違う!い‥今のはふか‥ふかふか不可抗力で、驚いただけだから」
「じゃ、試してみるか?」
「ほえ?」
前姫はまだ動揺している涼にお姫様だっこをした。
「な‥何を…?」
「どうだ?レイ、こんなもんか?」
その言葉が合図かのように、レイがいつの間にかシャッターを切っていた。
パシャッ
「niceバカップルよ!お二人さん」
ビシッ
レイは親指だけ立てた拳を前に突き出した。
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