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良太郎は、まだ本来の目的を果たしていなかったが、それほど気にはしていない様子だ。
全く、のんきな奴だろうか。
美鈴「お前は…のんきじゃの。」
良太郎「わっ!何だ、美鈴かぁ。ビックリさせないでよ。」
美鈴「そんな事より、良いのか?本来の目的を果たさなくて。」
良太郎「えっ!なっ、何の事かな?」
美鈴「隠さなくても良い。見ているだけて分かるわ。良太郎が朱春に想いを寄せて居ること位。」
良太郎「そうなんだ…凄いね。そんな事が分かるなんて。」
美鈴「戯けが。私を甘く見るな。」
良太郎は知らないのだ。
美鈴の特殊な能力を。
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