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時間は深夜2時をまわったころ。
横浜港警察署捜査課刑事 大下勇次は海沿いの倉庫街にとても刑事とは思えないリーゼントに白いスーツ姿で煙草を吹かしながら周りに注意をはらっていた。
「いかにもって感じの雰囲気だなぁ…。やっぱりタカに教えとくべきだったかな…。でも、あの情報信用に欠けるとこもあったし…確認と…当たりだったら証拠つかんで連絡すればいいか」
捜査課にタレコミの電話があったのはつい2日ほど前。
たまたま大下がその電話をとったのだがタレコミの内容が鷹山が目の敵にしている銀星会絡みだった。
鷹山に伝えるべきかと思ったがシャブの取引があるらしい場所と時間を告げられるとすぐに電話は切れてしまったので怪しいなと大下は考え悩んだ結果、一人で潜入することにしたのだ。
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