112人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋全体白く、独特な薬品の香る病室。
大下はその部屋で身体中包帯が巻かれ左腕に点滴を受けた状態で意識の無いまま横たわっていた。
その隣で大下と同じく港署少年課刑事 真山薫が花瓶に花を活けている。
「もう…一週間…。なんで、大下さんが…」
意識を失った重傷の大下がずぶ濡れで発見されたのが一週間前。
すぐに警察病院に運ばれ処置されたが大下の意識は一向に戻る気配がない。
医者が言うには頭に強い衝撃を受けたせいだという。
大下が誰に襲われたか問題になったが誰も大下が何の事件を追っていたか知らなかったのでなんの進展もないまま一週間たってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!