第1章 高校生限定アルバイト!?

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「ねえ、舞」 「なあに」  昼休み、机の上にお弁当を広げていると、クラスメイトの和美が話しかけてきた。  吉田和美とは高校に入学してからの知り合い。  1年生の2学期に席が近くなって話をするうちに友達になった。  性格は、お子ちゃまで人なつっこい。少々天然ぼけ。 「今、欲しい物とかある?」 「うん、色々あるよ」 「それを手に入れたいとは思わないかな?」 「それは思うけど、でも、学生はボンビーだしねえ」  私は小さくため息をつく。  お小遣いは少ないっていうのに消費税は高くなるし。学生は辛い、とほほ。 「ふっふっふっ」  和美は何かを企んでいる様子で笑っている。 「ちょっ、和美大丈夫?」  私はなんだか心配になって和美の顔を覗き込んだ。 「お姉ちゃん、いいバイトがあるんだけどどうだい?」  和美の怪しげな言動はまるで、キャバクラの勧誘のように聞こえたのは気のせいだろうか。 「そ、それってどんなバイト?」  私は和美の様子をうかがいながら聞き返した。 「よくぞ、きいてくれました。それはずばり雑貨屋さんどえ~す」 「ふ~ん、雑貨屋かあ」 「ねっ、いいと思わない?」
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