第1章 高校生限定アルバイト!?

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「う~ん、でも、やっぱやめとくわ」 「え~、なんでー!」  和美はききわけのない子供のように口をとがらせた。 「なんとなく気がのらない」 「雑貨屋さんだよ。可愛い小物とかいっぱい、いっぱいあるんだよう」  まるで園児のようにキラキラと目を輝かせてうったえる。 「でも、ほら、学校あるじゃん。学生はやっぱ勉強第一っしょ」 「うそばっかりー」 「ドキっ」 「舞は勉強嫌いでしょう」  和美はきっぱりと言い切った。 「…」  がーん、見破られてしまっている。まったくもって和美の言う通りである。  私は勉強というものが大の苦手なのだ。  授業なんてそっちのけで、先生の声を子守唄がわりに一眠り。  これがまたラッキーなことに席は窓際の一番後ろ。  まさにベストポジションってわけ。 「そ、それに学校終わってからじゃあたいして働く時間ないし」  なんとか和美を諦めさせる理由はないかと考えた苦しい言い訳。 「なーんだ、そんなこと。それなら大丈夫だよ」  和美は勝ち誇ったように笑みを浮かべている。 「なぜですか?」  なんだかとても嫌な予感がする。 「ジャーン、これを見たまえ」
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