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それからの さや…
全然変わらないさやにイライラする私。
受験生なのに深夜まで携帯をさわっていた。
我慢が限界にきて、また喧嘩。
『あんた自分のするべき事をキチントしいや。あんただけじゃない皆が通る道やで』
そう言った私に娘は『何を言っても心に響かんわ』と…
その言葉に切れ娘をたたいた。
『ほらな。結局は暴力か。いっそうの事殺せば』
そう言った娘に
『お母さんは今まであんたと喧嘩したけど本気で叩いた事は無かったで、私の本気は握り拳や。手の平で叩く時は母親としての真剣勝負なんや。大切やから何とかしたいんや。あんたを殺す時は私も死ぬ。本気やで。』
そう言って娘の手を引っ張って車に向かった。
息子たちも泣いていた。『お母さん何すんの。絶対にあかん』と止める息子たち。
さやも私のあまりに真剣な言葉に殺気を感じ私の手を振りはらおうとしたが、私の本気の力には敵わなかった。『やめろや!死ぬなら1人で死ね』その時息子たちや さやも私がとんでもない事をすると思ってたらしい。
その時の私は、自分でもわからない。
でも『何とかしなきゃいけない』ただそれだけだった。
さやを殺すつもりなんて絶対になかった。
でも、真剣さを伝えたかった。
そんな時に夫が帰って来て、2人とも部屋に押し込まれた。
私もさやも内心ホッとしていた。
何故なら、お互いの行動に引っ込みが付かなくなっていたから。
それから、夫を交えて話し合いお互いを改めると約束した。
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